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ロジスティクス用語解説(アルファベット)

ABC

ABC分析 ABC analysis

主として在庫管理で使用される手法で、パレード分析ともいう。効率的な層別管理や重点管理を行うためのものである。全取引品目について、その重要性、金額、数量、管理の複雑性など、それぞれの順序に従って累積比率の曲線(ABC曲線またはパレート曲線という)を描き、一般的にA、B、Cの3つのクラスに分類して分析する方法。その結果を用いておのおののクラスに適した管理方法とその基準を設定して管理するために用いられる。

C級冷蔵庫

常温以下の温度で貨物を保管する倉庫を冷蔵倉庫といい、その温度帯が-20℃未満~10℃以下をC級(チルド)とよぶ。
温度帯はさらに次のように分類されている。
 
-C級(Cooler)
    C1級-10℃以下~-20℃未満
    C2級-2℃以下~-10℃未満
    C3級10℃以下~-2℃未満 

DEF

EOS(電子補充発注システム)

通常、店頭で補充発注データを携帯情報端末等により発注すべき商品名と数量を現場入力し、そのデータを本部で集約、卸売業やメーカへ伝送する。1970年代から実用化され、流通業の情報化として(小売業は発注のため、卸売業は受注のため)もっとも早期に着手されるものである。EOSが物流と連動するとJIT物流であり、EDIと連動すると伝票レス、ラベル納品、スピード検品へとつながる。

FIATA(国際フォワーダー協会)

欧州諸国のフォワーダーの協調とその利益擁護を目的として1926年ウィーンに設立された。現在は世界のフォワーダーの代表機関でECE(欧州経済委員会)、UIC(国際道路輸送連合)と並ぶ地位を保っている。

F級冷蔵庫

常温以下の温度で貨物を保管する倉庫を冷蔵倉庫といい、その温度帯が-20℃以下をF級(フローズン)とよぶ。
 
温度帯はさらに次のように分類されている。
    F1級-20℃以下~-30℃未満、
    F2級-30℃以下~-40℃未満、
    F3級-40℃以下~-50℃未満、
    F4級-50℃以下

GHI

IATA(国際航空運送協会)

International Air Transport Association 世界の民間定期航空会社の団体で、1945年ハーグで結成。国際航空運送協会と呼ぶ。国際貨物運送では内外のキャリア42社が加盟。国際虚空運賃の決定や会社間の運賃貸借の決済を行う一種のカルテル機関。国連の専門機関である国際民間航空機関(ICAO,2001年2月で187ヵ月が加盟)と協力して活動を行う。ICAOは政府レベルで航空機の安全性確保と監視に当たり、IATAは運賃、民間航空相互の問題を扱う。路線や運輸権は2国間の政府交渉により決められる。しかし、1979年のアメリカ航空行政の自由化方針によりIATAの独占体制も揺らぎ始めた。運送会議による運賃を中心とする営業上の事項の決定ならびに精算所による連帯輸送にかかる収入決済を主たる役割とする一種の国際運賃カルテルである。本部はカナダのモントリオール。IATAの組織は、執行機関である理事会、旅客関係と貨物関係に分かれる運送会議、運送・技術・財務・法律の4常設委員会、精算所(クリアリングハウス:clearing house)、事務局から成る。1946年に英米両国が締結したバミューダ協定によれば、航空運賃はIATAの決定を原則とし、これを両国が承認するとの規定がある。航空サービスにおける自由化を強く志向するアメリカとオーストラリアほかの国は、IATAの運賃に関する諸協定を反競争的とする立場を採る。

ISO14000

ISOが指定した国際環境標準規格。環境管理システム(14001)、環境監査システム(14004)、の組織に対する2つの環境標準規格と環境ラベル(14020)、環境パフォーマンス評価(14030)、製品ライフサイクルにおける環境負荷評価(14040)、環境適合設計(14062)、環境コミュニケーション(14063)の製品に対する5つの環境標準規格でこうせいされている。

ISO9000

製品の生産および流通過程の全般にわたる国際品質管理標準規格。1976年に英国のBSP(British Standards Institution)によって提案されて1987年に「ISO9000シリーズ」という正式名称となり、全産業において認められるようになった。製品のデザインおよび生産・サービスに関する最も広範囲な規格である9001とデザイン開発またはサービスに対する供給者の責任がない場合に適用する規格としての9002、デザインや設置などが問題化しにくい単純な製品に適用する規格としての9003、品質管理システムを開発・実行するための一般指針としての9004、4つの規格に関する案内書である9000の5つの規格で構成されている。

IT革命 information technology revolution

コンピュータ、インターネット、携帯電話などのIT技術の普及による社会的な大きな変化。宅配貨物の輸送履歴を携帯電話で確認できるようになるなど、物流分野においても従来不可能であった新しいサービスが提供できるようになった。

Iモード アイモード

NTTドコモが提供するオンライン情報提供サービスで、iモード対応の携帯電話端末を使用して、通常の音声通話のほか、銀行口座の残高照会・振込、チケット予約等のオンラインサービス、インターネットへの接続がおこなえるサービスのこと。携帯電話から電子メールの送受信、銀行振り込み、コンサートチケットの予約、ニュースや地図情報の閲覧、オンラインゲームのプレイ等、さまざまなサービスを利用できる。

JKL

JIT just in time

売れるスピードに作るスピードを合わせ、「売れる製品を、売れるだけしか作らない」という考え方が基本になっている。生産の場では、必要な部品を必要なときに、必要な数だけ作ることである。工程レベルでは、必要な部品が必要な数だけ、必要な場所へタイムリーに供給されることで、同期化という意味。とくにJITの典型例としてのトヨタ生産方式は、後工程が必要とする物を前工程に取りに行くことにより、流れ作業化してJIT生産を効率よく運用するための「かんばん方式」を確立した。「かんばん方式」は単に必要な部品を後工程がかんばんによって引っぱるというだけでなく、それによって顕在化する問題点を次々と改善していくという特徴がある。流通面では、川下が必要とする商品だけを、必要とする量だけ確実に供給することをJIT物流といい、一般に多品種少量頻度物流となりがちである。

MNO

OCR(光学式文字読取装置)

手書き文字や印刷した文字を直接読み取り、コンピュータに入力する装置。キーボード入力で必要なパンチャーが不要で、入力も簡単である。OCRで読み取ることのできる文字は、活字から手書き(郵便番号など)、イメージとの併合、漢字へと進展している。今後、伝票だけでなく一般文書入力へと進むであろう。ロジスティクスでも各種伝票(経理伝票とか配達伝票)、荷札などの読取りに応用されている。

PQR

P/L(包装明細書) packing list

送り状の記載を補足するために輸出者が作成する書類で、注文番号、荷印、各梱包の一連番号、各梱包ごとの内容明細、正味重量、総重量などが記載される。機械、繊維、雑貨などの取引において船積書類の一部として添付することが多い。

VWX

VAN(付加価値通信網)

value added network 回線を所有する電気通信事業者(NTT、NCCなど)から回線を賃借して、そのうえで各種付加価値のある情報通信サービスを行うビジネスをVANサービスという。VANはサービスの内容から3つに分けられる。第一は単なる回線の又貸し(再販売)、第二は通信サービス(プロトコロ変換など)、第三は情報処理サービスで依頼企業の受発注業務、在庫管理等各種業務処理を行うもので、アウトソーシングもそのひとつである。VANはサービスの対象からいくつものパターンが登場してきた。その1は業界VANで各業界内(とくにメーカー卸売間)の受発注データ交換サービスを行うもので、食品VAN、薬品VAN、スポーツVANなどがある。その2は機能VANで業務ごとの物流VAN、流通VAN、決済VANなどである。その3は地域VANで、各地域ごとに設立され、卸売業が主体となり受発注データ交換などを行うものである。この他、パソコンVAN、国際VANなどがある。VANはかつて囲い込みの手段といわれ、VANの利用者は特定のVANとしか接続できなかったが、今日ではVAN同士が接続され(このことをVAN間接続〔VAN to VAN connection〕という)、VANの利用者は複数のVANを経由して多くの相手先とデータ授受が可能となっている。標準化された物流EDIの導入はVANの利用に拍車がかかるであろう。インターネット隆盛の今後は、VANもISPやASPの中でサービス化されて行くであろう。
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